新生児に掛け布団はだめって聞くけど…冬はめっちゃ寒そう!
冬でも新生児に掛け布団はだめな理由や、赤ちゃんの寝室の寒さ対策を解説します。
目が覚めると赤ちゃんの手がキンキンに冷えていて「本当に大丈夫かな…」とつい掛け布団をかけてあげたくなりますよね。
しかし、赤ちゃんにとって大人の掛け布団は重たく、窒息のリスクもあるので要注意です。
そこで冬の赤ちゃんの寝室づくりに悩み中のあなたへ、掛け布団を使わず済む方法を提案します。
新生児や赤ちゃん向けのあったかグッズも紹介するので、
参考にしてみてください!
新生児に掛け布団はだめ!冬でもNG
結論から言うと、新生児に最もだめなのは「大人の掛け布団」を一緒にかけることです。
就寝中に限らず、柔らかいものが赤ちゃんの周りにあると、窒息のリスクが増します。
大人の掛け布団は新生児には重たいので、暑いなと思っても、足で蹴飛ばすこともできません。
つまり、就寝中に体温が上がりすぎてしまう可能性もあるのです。
新生児に掛け布団がだめな理由
新生児にとって掛け布団がだめな理由は、大きく2つ挙げられます。
- 窒息のリスク
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク
先述のとおり、新生児や赤ちゃんの周りに柔らかいものがあると、窒息のリスクがあり危険です。
また、厚生労働省では、毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間にしています。
統計的に冬場はSIDSの発症が多く、この時期は特に赤ちゃんの様子に気を配りたいですね。
赤ちゃんは汗っかきで暑がり。大人の感覚で掛け布団をかけると、暖まり過ぎるかもしれません。
どうしても使うなら、軽くて薄いベビー布団を赤ちゃんの脇の下までにとどめておきましょう。
新生児の快適な室温とは?
新生児にとって、冬の室温は20~25度程度が目安となります。
特に冬場は乾燥にも注意が必要で、部屋の湿度は40~60%くらいが望ましいです。
場所によって温度や湿度は変わるため、赤ちゃんの寝床の側に温湿度計があると安心ですね。
寝る前に部屋を暖房で暖めておき、寝る時に消すと、暖まり過ぎや乾燥を予防できるでしょう。
赤ちゃんが暑がっている目安
赤ちゃんの様子をよく観察し、暑がっているサインを確認するのはとても大切です。
以下は、赤ちゃんが暑いと感じている目安です。
- 頭や首周りに寝汗がひどい
- 足をバタつかせて布団を蹴っている
室温を整えるのは当然ですが、適温にしていればOKということでもありません。
夜間のおむつ替えのときに体幹を触ってチェックするなど、あくまで赤ちゃんの様子を見て判断するのがベストです。
たとえば手足が冷たくても、外に露出していないお腹や背中部分が暖かい場合は、ただの体温調節である場合がほとんどです。
新生児に掛け布団を使わずに済む方法
新生児や赤ちゃんに、掛け布団を使わずに済む方法を提案します。
まだ試していない方法がありましたら、ぜひ参考にしてみてください。
敷き布団を暖かい生地にする
掛け布団ではなく、敷き布団を暖かい生地にするのもおすすめです。
たとえば、あたたかい中綿が入ったキルト生地や、フリース生地の敷きパッドを使うと、床冷えを防ぎやすくなるでしょう。
ただし、赤ちゃんが寝返りをうつようになってからは、寝ている間にうつぶせになる可能性も。
その場合は、ふわふわと柔らかくて埋もれるような生地には注意してください。
部屋の温度・湿度を調整する
新生児の寝室は、部屋をちょうど良い温度や湿度に管理することが重要です。
窓際やエアコン付近はムラになりやすいので、できるだけ赤ちゃんの近くに温度計や湿度計をセットできると良いですね。
赤ちゃんは基本的に暑がりですから、部屋のあたためすぎにも注意が必要です。
暑すぎるゆえのリスクもあるので、あくまで「適温を保つ」という観点で調整してみてください。
ベビーベッドを使う
特に新生児の場合におすすめなのが、ベビーベッドを使うことです。
床に布団を敷いて一緒に寝ると、夜泣きのお世話は楽ですし、寝かしつけしやすいですよね。
しかし寒い地域などで床冷えが気になるなら、高さのあるベビーベッドを使うと効果的です。
ただしベビーベッドで寝てくれる赤ちゃんかどうかは、その子の性格にもよります…。
我が家の場合、長男はベビーベッドで寝てくれましたが、
次男は全くだめでした…。
新生児に掛け布団代わりの対処法3つ
新生児に掛け布団を使う代わりの対処法を3つ紹介します。
掛け布団の代わりに何か良い方法ないかな?と考え中のあなたは、ぜひ参考にしてみてください。
スリーパー
新生児に掛け布団代わりの対処法1つめは、スリーパーを使うことです。
これが最もポピュラーな対策なので、すでに使っている人もいるかもしれません。
ガーゼ素材なら肌触りも良いですし、冬用にあったか素材のスリーパーなど、種類も豊富です。
スリーパーは西松屋やアカチャンホンポでも売っているので、すぐ取り入れられますね。
スワドルアップ
新生児に掛け布団代わりの対処法2つめは、スワドルアップを使うことです。
要はスリーパー兼おくるみなのですが、おくるみと違い、ほどけて絡まる心配がありません。
寝返り前なら「ステージ1」を、寝返り後なら「ステージ2」がおすすめです。
ステージ1は手足の温度が確認できないので、夜のおむつ替えや授乳のタイミングで、体幹があたたまり過ぎていないか確認しましょう。
室温や湿度を調整する家電
新生児に掛け布団代わりの対処法3つめは、室温や湿度を調整する家電を取り入れることです。
温度は良くても乾燥が気になる場合は、エアコンだけでなく加湿器を導入したり、乾燥しにくい暖房に変えたりしましょう。
たとえば、赤ちゃんのいる家庭の暖房と言えば、乾燥しにくい「オイルヒーター」ですよね。
確かに乾燥しにくいのはメリットなのですが、暖まるまでに時間がかかるというデメリットもあるので、購入前によく検討してみてください。
新生児は掛け布団だめ!冬の赤ちゃんの寝室を見直そう
今回は、新生児に掛け布団がだめな理由や、赤ちゃんの寝室の寒さ対策を紹介しました。
- 新生児に大人の掛け布団を一緒にかけるのは危険なのでだめ
- 柔らかい掛け布団は窒息のリスクがあり、冬場はSIDSが統計上多いことからも、体温の上がり過ぎには要注意
- 新生児や赤ちゃんにとって冬の室温は20~25度、湿度は40~60%が望ましい
- 新生児の寝室を整えるには、敷布団を暖かい生地にしたり、室温や湿度を管理したり、ベビーベッドを使うのも効果的
赤ちゃんに、大人の掛け布団を一緒にかけて寝ることは一定のリスクが伴います。
本格的な冬の寒さが訪れる前に、ぜひ赤ちゃんの寝室を見直してみてくださいね。